「なぜ空は青いのか?なぜ夕日は赤いのか?」この質問から今日の勉強会は始まりました。
今日のがん患者サロン「ほっとサロン今給黎」のミニ勉強会のテーマは、
【生と死に関するお話】でした。
緩和医療科の松添先生からのお話でした。
初めての方も参加してくださり、今日はどっぷり勉強会となりました。
私たちがん患者は、がんの告知を受け、一度は考えたことがあることですよね。
「あの世はあるのかい?」これを証明できる人は残念ながらいません。
でも「臨死体験」というものを通して、かじった?人ならいる。
その体験を取材して書かれた本などをもとにして、臨死体験や体外離脱のお話を中心に
スピリチュアルな、でもそれでいて科学的なお話も満載でした。
「死をタブーとする」世の中があります。
そしてその中でも
「がん患者に死の話をするのはもってのほか」という風潮もあります。
でも今日、患者さんやご家族とお話していて「もっと話さなくちゃね!」という結論に
落ち着きました。
今日は再発中の患者さんもいらっしゃいましたが、いろんな立場を越えて
「死ぬこと」についてたくさんたくさんお話しました。
死ぬってどういうこと?
魂ってあるの?
死んだらどこ行くの?
天国ってあるの?地獄ってあるの?
お花畑は本当に見えるの?
丹波哲郎は本当に行って帰ってきたの?(笑)
いろんな質問が飛び交いましたが
結局は「死んでみなくちゃわからない」という話でした。
そうなんですよね。誰も知らないのですから。
でも「お空があったらいいな」と思う気持ちだったり
「いや、死んだらそこで終わりだと思う」という気持ちだったり
いろんな考え方があって良いのだ、ということだったと思います。
ちなみに私は、がんと告知されてからすぐに
図書館で本を借り読みあさった時期があるのですが、
そこで「臨死体験」や「生まれ変わり」関連の本も読みました。
その行動の理由は「死ぬことは誰も教えてくれなかった。何もわからないから
怖いので、ヒントを探さなくちゃ」と思ったからでした。
でも死を受容した訳ではなくて、生きたいからこそあがいていた気がします。
患者さんたちと話していて、
「死を見つめることから、生きることが始まる」という言葉もありました。
まさにがんになった人たちは、一度目の前に「死」を突きつけられ
そこから「生きていこう」と歩き出した人たちなのだと思います。
今日は患者さんも、ご家族も、医療者の皆さんも
自分のこととして、深く考えた2時間でした。
松添先生、こんな演題にトライしてくださったことをありがたく思います。
きっと普段からたくさんの「死」と向き合っておられる先生だからこそ、
お話できた内容なのだと思います。感謝します。
そして「明日からまた生きていこう」と思えました。
さあ、明日も美味しいものを食べて
おはよう、やありがとうを言って過ごしましょう。