1月28日(金)に開催された、厚生労働省がん対策推進協議会に参加してきました。
当日資料は以下。
http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r98520000011b2n.html
■専門委員会の概要報告
1回目の開催は各専門委員会は終わっていますが、議事録などの
提出はまだありませんでしたが、専門委員の名簿や実施予定日などが提出されました。
■集中審議「がん診療連携拠点病院」
前回に続いて、拠点病院についての集中審議がありました。
今回から参考人の意見も、ということで3名の方が参加されました。
・広島県健康福祉局の宇都宮氏
→広島独自のがん医療ネットワークの話を中心に。
http://www.pref.hiroshima.lg.jp/gan-net/byouin/byouin3.html・都立駒込病院の佐々木院長先生
→東京都のがん診療連携協議会についてなど
・静岡がんセンター山口先生
→拠点病院の在り方など大きな枠でのお話も。
・前川委員、安岡委員、三好から資料提出
→相談支援センターの訪問調査について、三好から報告
指定要件の見直しにつながると良いのですが…。
皆さんの意見を経て、事務局から今後の拠点病院の在り方等についての
たたき台が出されました。
主に2次医療圏に今後もこだわっていくのか、がん独自の医療圏にするのか?
現在ある
・都道府県がん診療連携拠点病院
・地域がん診療連携拠点病院
鹿児島県はこちら。
に加えて、各都道府県ですでに実施しているところもある、独自の指定制度のような
・準がん診療連携拠点病院
鹿児島県はこちら。
を制度化するのかどうかという話がありましたが、結論は出ませんでした。
鹿児島でも独自の指定制度が上に書いたようにありますが、
もちろん補助金も何も出ていない制度です。とりあえず指定要件はありますが。
ただ鹿児島の場合は、キャンサーボード、クリティカルパス、
緩和ケアチーム、セカンドオピニオン掲示、相談支援センターが要件に入っていますので、
イメージとしては、
拠点病院制度から要件を少し緩和した、といった感じです。
実はこの指定病院制度が出来てすぐに、意地悪な私は電話入れをして
「相談支援センターにつないでください」という電話を入れてます。
あの頃は、誰が担当だか、がん相談誰がしているのだか分からない状況が
正直ありました。保留音のまま、かなり待たされましたし。
今はきっと良くなっているだろうと思います。そろそろ電話してみようかしら…(笑)
個人的には、指定病院制度は賛成です。ただし今の拠点病院制度でカバーできていない
場所に設置してほしい。
ただ同規模で同機能の病院が集中している地域で、仕方なくあちらの病院が指定され、
こちらはだめだった、というような病院もあるでしょうから、
そいいった場合の配慮も必要なのかなと思います。
何せ補助金や診療報酬の点数がありますから。
患者側の気持ちとしては、タクシー1メーターで行ける距離で、
同じレベルのがん診療やがん相談を受けられるのが理想ですが…。
だって抗がん剤を打ってから、2時間も3時間も電車に揺られて家に帰るなんて
大変すぎます…涙。現実はなかなかですね。
せめて
緩和ケアと相談支援/情報提供だけは急いでほしいですね。
■天野委員から、来年度予算の「
都道府県がん対策推進事業費」についての資料提出
もありました。WGの意見を元に、ピアサポーターや患者サロンの整備に
予算がつくのですが、現時点でどのくらいの都道府県が実施予定なのかを
アンケートをした結果です。
結果は、
実施予定が6県、実施なしが29県、その他が12県でした。
(ただし、だいたいどこの都道府県も2月、3月で決定するため、
予算措置なしという結果がひっくりかえる可能性もあります。)
予算措置ができない、しない理由は各都道府県さまざまな理由です。
2分の1の予算しかつかないので、裏負担金が発生するため、
予算を取りにくいという現実もありますし、やる気の問題や、
そもそもこの事業がどうして必要なのかが理解されていない、という状況などがあります。
鹿児島県は2月議会ではっきりするでしょう。
既存のサロンなどに予算措置もOKなので、私たちのようなピアカウセリングを
やっているところにとっては、朗報だと思ったのですが…。どうなるでしょうか。
■次の協議会は2月末と3月末の予定です。
私の任期も残すところあと少し。
集中審議は次は「相談支援と情報提供」に移ります。
やれることを精一杯。がんばります。