報告が遅くなりましたが、11月20日(土)12時半から、
鹿児島大学医学部祭の特設ステージで、
がんサポメンバーの、ちーちゃんが講演をしました。
タイトルは「がんがくれた贈り物〜キャンサーズギフト〜」です。
若くでがんをしてから、今をキラキラ生きるまでのお話をしてくれました。
彼女の言葉はひとつひとつが、とても輝いています。
司会進行は、いつもボランティアで参加してくれている
医学部のさこだっち。
彼のあったかい人柄がにじみでる?優しい司会進行でした。
「若くでしたときには、親不孝だと思ったけれど、
元気で生きていくことが、親孝行だと思っています。」
「家族がとても動揺していた。自分は冷静だったけれど、
がんだってことを聞いたときは、
悔しい、否定したいと思いました。」
「ここまでくるのには、だいぶ時間がかかりました。
がんをして5カ月で再発をしているのですが、受け入れられるようになったのは
本当に最近のことです」
「毎朝目が覚めたときに、先生にがんだと言われたことを思い出すんですね。
そうすると、一日を過ごすのがとても憂鬱だった。毎日が憂鬱で
とても苦しい日々を送っていました」
「告知を受けたのが手術後だったので、薬を飲んでいたらどうにかなるだろうなと
思っていました。その頃は、自分ががんであることがどこか他人事のような
気がしていた。再発をしたときに、思ったことなんですが
いつか自分は再発転移するだろうと、覚悟しておかなきゃとは思っていたけれど
再発です、と告知を受けると、どうして今なんだろうと思った。
手術も治療もしちていて、これから元気になっていくと思っていた矢先のことだったから・・
どうして今なんだろう。どうして病気は待ってくれないんだろうと思いました。」
「当時おつきあいしている彼氏がいたんですけど、再発がわかったときに
将来が見えない、とお別れしたんですけど、
支えというものがなくなってしました。
どんぞこでした。再発と彼氏と別れたことで・・これからどうやって生きていったら
いいんだろうと思った。これからがんになったことで、あきらめなくちゃいけないことが
出てくるのかなと思いました。
仕事、恋愛、結婚とか自分はあきらめなくちゃ
いけないんだなと。」
「仕事は、がんになってからの転職とか再就職って厳しいと聞いています。
がん患者を理解してもらえる社会じゃないのかなって感じています。
恋愛とか結婚って、若い患者さんってこういった悩みを
抱えている人がいると思うんですけど。。
こういったことを思ったときに、
周りの健康な人たちがうらやましくて仕方が
なかったんですね。普通に恋愛して仕事してって、当たり前の普通のことが
うらやましかった。」
「特別にきっかけがあって元気になったわけじゃないですが、日々の生活を過ごして
いくなかで自分の気持ちの変化が出てきたんですが、病気を治したいと日々思っていました。
でも、病気を治したいってことをずっと考えていると、こればっかりになって
周りが見えなくなっていて、それに気づかされた。
周りを悲しませているんじゃないかって思いました。
祖母がメモに走り書きを見つけました。「
ちーちゃんの小さな微笑みは、
ばあちゃんの大きな喜びです。」という言葉を見たときに、自分は
これでいいのか、こんなに愛されているのにこういう自分でいいのか、
私はこのままでいいのかなって思った。
今私ができることって何だろうって思った。
生きる希望がほしいと強く思いました。
何か自分ができることを見つけることで
生きる希望につながっていくのではないかと考えました。」
「
がんに対する偏見を持たれてしまうことが、すごく悔しかったんですね。
私が前向きに生きているこの姿を見てほしい。この姿をみてくれることで
病気への理解をしてほしいということ、
周りの人にがんってことを打ち明けられずに一人で戦っている人たちを思ったときに
自分がこうやって体験を話していったり、人前に出ていくことをすることで
がんに対する偏見が少しでもなくなってくれたらいいなと思っています。
これが私の原動力になっているのではないか、と思います」
「今ひとことで言うと「
がんになったけど、悪いことばかりではないな。今はがんも
悪くないな」って思っています。がんになる前の私って、本当にただなんとなく日々を過ごしていました。何にも興味が持てなかったりとか、無気力だったというか・・本当につまらない毎日を
過ごしていました。生きることに絶望したこともありました。
だけどがんと向き合っていくことで見えてきたことがたくさんあって、
病気に教えられるってことがたくさんあります。
家族とか友人とか周りにいてくれることが
当たり前のように思うけれど、そうではなくて、支えてくれる人たちがいるから自分がいるって
感じています。
こういうことって頭では分かっているだけど、日常生活を過ごしている中で
大切なことって忘れがち。家族や仲間を大切にして
感謝の気持ちを忘れてはいけないなと今思っています。」
「小学校の3年生のときに、父を大腸がんで亡くしています。父親ががんで亡くなったことは
中学校になってから聞かされたんですけど、今父と同じ病気になって
幼い弟と私を残して、父はどんな思いでいってしまったんだろうと思います。
その思いを考えると、自分が生きることができなかった今をしっかり生きていかなくちゃと
思う。父の分まで
強く生きていかなければいけない。というふうに思っています。
がんになってから、自分の両親などに対して本当に申し訳ない。自分ってなんて
親不孝なんだろうってことを思ったんですけど、この父の分まで強く生きることで
これがきっと親孝行なのかなって思っています。」
「再発の不安などは常に頭の片隅にはあります。
定期的に検診などをしていますが、結果が出るまで祈るような気持ちで過ごす。
すごく不安になるんですけど、こういったものとも自分は
闘っていかなければいけない。
強い気持ちをもって生きていかなければならないと今思っています。」
「
支えは、一番家族です。そして友人仲間です。この人たちに本当に支えられていると
感じています。
ありがとうと感謝する気持ちを忘れずにいたいなと思います。
感謝の気持ちをちゃんと伝えていこうと思います。」
がんサポートかごしまについても、話してくれました♪
医学部生のボランティア募集についても♪
学生さん待ってるよ〜♪
医学部生のさこだっちの感想。
「最初患者会って暗いイメージがあったんですけど、行ってみると
みんな笑顔だし、サロンも笑いが絶えない場所でした!」
最後にちーちゃんから。
「
がんになる前よりも生活が充実しています。がんになってから、自分のものの見方や
価値観がすごく変わったなと思っています。
日常にあふれている小さな幸せ
をたくさん感じることができたり、
1日1日を生かされてる。
これってすごく幸せなことだと感じています。
私の将来のテーマが「
キラキラ輝いて生きていきたい」です。
自分のやりたいことを
一生懸命して、生きていきたいと思っています。
がんにならないと出会えなかった人たちに、たくさん縁をもらって
小学生に伝えることもできたり、今日この場で話せたり、
自分ががんから学んだことを伝えていくっていう目標を達成することができました。
これも周りの皆さんのおかげです。感謝しています。」
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ちーちゃん、講演お疲れ様。
たくさんの人にメッセージが伝わって、よかったね♪